内視鏡検査
内視鏡検査について
当クリニックでは、内視鏡検査による消化管(食道、胃、小腸、大腸)の疾患の早期発見や診断を行っています。内視鏡検査は、専用の内視鏡器具(ファイバースコープ)を挿入し消化管臓器を観察します。上部消化管内視鏡(胃カメラ)では、鼻や口からスコープを挿入し、喉や食道、胃、十二指腸(小腸の一部)の内部を観察し、また下部消化管内視鏡(大腸カメラ)では、肛門からスコープを挿入し大腸の内部を観察しますが、当クリニックの内視鏡検査は消化器内視鏡学会専門医が高い精度で病変や異常を検出します。また状況に応じてポリープを切除するなど、体に侵襲の少ない内視鏡手術を行うこともあります。検査の際には、快適で苦痛が少なく安心・安全な検査を行い、丁寧な説明と配慮を心がけています。
検査の流れ
- 検査の目的や手順について医師からの説明を受けます。
- 鎮静や麻酔が必要な場合、事前に適切な処置を行います。
- 患者さまの快適な姿勢を確保し、内視鏡を挿入します。
- 内部の観察や生検を行い、必要に応じて治療も行います。
検査後、結果や所見について詳細な説明と、適切なフォローアップを行います。検査は一般的に30分から1時間程度を要しますが、患者さまの状況や検査の内容によって異なります。また、検査前後には特別な注意やケアが必要な場合がありますので、医師の指示に従っていただきます。
痛くない内視鏡検査の方法
痛みを軽減するための内視鏡検査の方法や麻酔の利用、および痛みを軽減する対策について説明いたします。
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局所麻酔の利用
検査対象となる部位に局所麻酔を塗布することで、内視鏡の挿入や操作に伴う痛みを軽減することができます。通常、喉や鼻に麻酔スプレーを使用して、食道や胃に内視鏡を挿入する際に痛みを和らげます。
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鎮静や全身麻酔の利用
検査をより快適にするために、鎮静剤や全身麻酔を使用することがあります。これにより、患者は検査中に眠っている間に内視鏡を挿入され、痛みや不快感をほとんど感じることなく検査を受けることができます。
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適切な姿勢の確保
患者さんが適切な姿勢を取ることで、内視鏡の挿入や操作がよりスムーズになり、痛みを軽減することができます。また、患者さんの快適さを考慮し、適切なクッションや枕を提供することも重要です。
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患者への説明と配慮
医師や医療スタッフは、患者さんに検査の手順や予想される感覚について事前に説明し、不安や緊張を軽減するための配慮を行います。患者さんが検査のプロセスを理解し、リラックスした状態で検査を受けることができるようサポートします。
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検査のスピードと技術
内視鏡検査を行う医師や医療スタッフの技術と経験は、患者さんの痛みを軽減する上で重要です。検査を迅速かつ確実に行い、患者さんの不快感や痛みを最小限に抑えることができます。
安心・安全な内視鏡検査
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EVIS X1:内視鏡システム
ハイビジョン画質や画像強調機能という特殊観察技術を搭載しており、従来は発見が困難であった病変を発見しやすくなっています。
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GIF-1200N:上部消化管用スコープ(胃カメラ)
通常の内視鏡(約10mm)と比べ、太さが径5.4mmと細く(極細径内視鏡)検査中の苦痛が少なく安全性が高いのが特徴です
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OER-6:内視鏡洗浄消毒装置
細菌やウィルスなどを確実に消毒・殺菌できる高い洗浄消毒性能を有する高水準消毒液・装置を用いて洗浄を行い、常に清潔で安心・安全な内視鏡機器を使用しています。
これらの対策を組み合わせることで、内視鏡検査をより快適に受けることができます。患者さんと医療スタッフとの密なコミュニケーションと協力が、成功裏に検査を行う上で非常に重要です。