マイコプラズマ肺炎にご注意ください
新型コロナが猛威を奮った今年の夏ですが、最近では減少傾向にあります。しかし、新型コロナに代わって猛威を奮っている病気があります。それが、「マイコプラズマ肺炎」という感染症の病気です。鹿児島県でもNHKの調べでは、全国でワースト10位に入る感染者の増加が発表されています。
このマイコプラズマ肺炎に感染しないためには、まず、マイコプラズマ肺炎という病気を知ることが大切です。今回は、マイコプラズマ肺炎の症状や治療法、予防法などを解説いたします。(参照:「NHK感染症データと医療・健康情報」)
マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという小さな細菌が原因で起こる呼吸器系の感染症です。特に小児や若い成人によく見られ、風邪と間違われることも多い病気です。
原因
マイコプラズマ肺炎の原因は、肺炎マイコプラズマという細菌です。この細菌は、咳やくしゃみなどの飛沫を介して人から人へと感染します。
症状
マイコプラズマ肺炎の症状は、風邪と似ているため、自己判断で診断するのは難しい場合があります。一般的な症状としては、発熱・咳・倦怠感・頭痛・筋肉痛・食欲不振などが挙げられます。
また、特徴的な症状として、熱が下がっても咳が長期間続くことがあります。
予防方法
マイコプラズマ肺炎の予防には、以下のことが大切です。
手洗い: こまめな手洗いは、感染予防の基本です。
咳エチケット: 咳をする際は、口と鼻をティッシュなどで覆い、周囲への飛沫感染を防ぎましょう。
人混みを避ける: 感染者が多くいる場所を避けるようにしましょう。
基本的には、新型コロナの予防法と同じですが、マイコプラズマ肺炎には、ワクチンがありません。そのため、感染症対策としては一人一人が注意するしかありません。連日暑い日が続いている中で、マスクの着用は苦しい事と思いますが、人との接触がないところではマスクを外すなど適切な対応をとるとともに、熱中症にも引き続きご注意ください。
その他
合併症: まれに、中耳炎、髄膜炎、心筋炎などの合併症を起こすことがあります。
後遺症: 長引く咳や疲労感などの後遺症が残ることがあります。
もし、風邪のような症状が長引く場合は、早めに当クリニックへご相談ください。